こんにちは。桜蔭ママです。
中学受験は親子の最高のコミュニケーションです。
だた合格するためだけでなく、人生の人として大切な事を学ぶ良いチャンスでもあるのです。
親主導の中学受験ではなく、お子さん主導の中学受験を実行して下さい。
そうすれば、中学受験はお子さんの心も頭も成長させてくれるはずです。
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この考え方を確信できたのは、開成と桜蔭の教育方針を知ったからです。
開成と桜蔭、毎年素晴らしい大学合格者を育てているのはご存知ですよね。
長女が入学した時、桜蔭が何故そんなに大学合格率が良いのか、研究・観察をしてみようと思いました。
そして、私の親友の息子さんが開成に通っていましたので、開成の話しも良く教えてもらい、
通わせなければわからない事を知る事が出来ました。
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私は娘の第一志望を桜蔭にすると言った時、
「頑張って!」と思ったと同時に、
「すごーくお勉強させられるのではないかしら?お勉強だけの6年間だったら、暗い6年間だったら・・・」
と心の中では心配していました。
そして合格してからも、
(桜蔭に合格したことは娘の希望だったので嬉しいのですが)
「あの大学進学率を毎年保つには相当な勉強をする事になるのではないかしら?」
と、これからの6年間がどのようになるのか気がかりでした。
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そして、中学生生活がスタートしました。
桜蔭は意外にも室内プールがあるのです。
これまた水泳好きな長女は大喜び!シンクロナイズドスイミングの指導もしていただき、
ウキウキの楽しい毎日でした。
(桜蔭はクラブ活動も活発ですが、あまり遅くまでは活動しませんので下校後のお勉強時間もとれます。)
あれ?何か月たっても、
*勉強が大変という話は全然聞こえてきません。
*宿題で苦労している様子も全くありません。
桜蔭生は勉強以外の事も、何に対しても一生懸命なのです!
それが娘が中学生になってからの最初の意外な印象でした。
生徒さんたちは、文化祭でも体育祭でも準備も当日も、とっても一生懸命なのです。
女子校の良い所は、男子に頼らずに、力仕事も全部積極的にする事です。
様子をみていると、「あ~このような行動力や知恵のある子の中から、
後のリーダーが生れるのだな~」と
思える場面が多々ありました。
そして、桜蔭ならではの決定的な素晴らしさの1つ目が分かる日が来ました!
それは、桜蔭生になって最初の父母会の日。初めに必ず校長先生のお話しがあります。
校長先生はおっしゃいました。
桜蔭では学力によるクラス分けは一切致しません。
桜蔭の中で競っても何の意味もありません。競うならば桜蔭の外で、どうぞ競って下さい。 桜蔭生は共に手を取り合って成長していく学び舎です。 |
私は校長先生のお言葉にとても感動しました。
これなのだ!!桜蔭生が素晴らしい学力を発揮できる理由は!
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先生方は生徒を信じて下さり、愛して下さいます。
そして、先生方が生徒を比べる目で見ないので桜蔭生は伸び伸びと自分の好きな道、
好きな科目、好きな事を伸ばしてゆけるのです。
これは、高校3年生の受験生になっても変わりませんでした。
開成もそうです。学校はそんなに厳しく管理せず、勉強させる為の策などありません。
ただ生徒さんたちがお互いに影響し合い成長していきます。
桜蔭も開成も、中高一貫校の6年制を生かし、ゆっくりと自分探しをする時間を
下さいます。人はただ学力だけあっても総合的な「人間力」が備わらなければ
偏った大人になってしまう事を先生方は良くご存知なのでしょう。
私は自分が考えていた「見守る子育て」が、桜蔭の先生方・開成の方針と同じだった事がとても嬉しく、やはり間違えでなかったと安心しました。
子供は「育てる」のではなく、「育つのを見守る」
そして、娘が大人になっても、少し離れた後ろからずっと見守り続けています。
娘が振り返って、頼ってきたら聞き役になります。
すると話しながら娘は自分の考え方を自分で導いてゆくのです。
親はそういうスタンスでいるのが一番良いのではないでしょうか?
自分の歩む人生を、自分で考え自分で切り開いてゆけるように導く・・・
中学受験の勉強は、その最高の時間だったと実感しております。
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桜蔭を希望される方が受験当日にベストを尽くされる事を祈っております。