こんにちは、桜蔭ママです。
TBSドラマ【下剋上受験】を観ると、とても心が温かくなります。
父親の娘に対する愛情が溢れているからです。
自分の生活のすべてを娘の中学受験にかけていますね。
そして、いつでも娘の気持ちになり、娘の目線になって考えています。
娘もそんなお父さんの
一生懸命自分を想ってくれる姿に素直に応えようとしていますね。
【下剋上受験】はノンフィクションで本当にあったお話しなので、
このような父娘が本当にいたのですね。
中学受験の最も理想的な形だと感心します。
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ですが、現実の中学受験ではこのような親子関係は不可能に近いんです。
それは、何故かと言いますと、
親は子供の勉強を見始めると、
思ってもいなかった自分の本性が出てしまうからです。
最初は冷静に勉強をみてあげるつもりでいても、回を重ねるごとに
(この前やったばかりなのに、どうして出来ないんだ?)
(あんなに教えたのに、またこんな問題間違えたの?)
(なんで説明してるのにわからないんだよ)
相手は幼く無抵抗な子供です。
自分の子供は自分の所有物であり、何を言っても良いと勘違いしてしまうのです。
また、多くの父親は、子供の将来の為と思って始めた中学受験が、
いつの間にか自分の生きがいになってしまいます。
そして、
子供の成績=自分の教え方の成績
子供の合格=自分の成績
子供の教育=自分の生きがい
になってしまうケースが多くあるのです。
中学受験勉強をする5~6年生は反抗も始まります。
父親の押しつけや強制的な教え方に、
子供の心には反抗心が芽生えてしまうのです。
子供の幸せの為に目指した中学受験が、
お母さんも巻き込んで大変なことになってしまいます。
もし、本当に子供の立場に立って教えられる自信があるのなら、
これらを知った上で、子供の心を傷つけないように覚悟して教えて下さい。
でも冷静に教えられる自信がないのであれば、教えない方が良いです。
中学受験は結果よりその過程がとても大切です。
中学受験勉強をする過程で、親子関係が崩れてしまうと、
その後の親子関係が修復出来ないかもしれません。
お子さんの一番の幸せは、名門校に入る事でしょうか?
一番の幸せは、やはり、お父さんお母さんの愛情を感じる事だと思います。
お父さんお母さんの愛情を感じれば、
「お父さんとお母さんを喜ばせる為に頑張ろう」と
自然にその愛情に応えようとするはずなんです。
私は、大人が子供に怒っている姿がとても嫌いです。
大人が子供に怒っている時の多くは、
大人が自分の思い通りにならないから怒っているのです。
その怒っている親がとても未熟な大人に見えてしまいます。
そして、そんな父親母親を見ると胸が痛みます。
中学受験をするということは、子育てや子供の将来について一生懸命考える
良いきっかけになります。
もし中学受験をしないのであれば、高校受験をする事になりますね。
高校受験は本人が殆ど自分で進路を決めるでしょう。
親の考えなどは入る隙もないはずです。
中学受験という目標に向かって、是非素晴らしい親子関係を築いて下さいね!
私は娘の中学受験勉強を覚悟して教えました。
絶対に娘の心を傷つけないように。
教える目的は、良い成績をとる事ではなく、勉強好きになって欲しい!
勉強好きになるような教え方を工夫しました。
そして、塾に入るまでが私の責任と思い、塾に入った時に余裕でいられる
ところまでもっていきました。
塾で余裕→塾が楽しい→自分から勉強する→先生から目をかけてもらえる
→学ぶ事が好き→合格は後からついてくる
という+のスパイラルが出来上がりました。
父親が教えるのなら、低学年のうちに始めて見て下さい。
これが+のスパイラルを作る中学受験の裏技?です。
子育ては「アメとムチ」と言いますね。
頑張る事と 楽しみと 上手にお子さんの心をコントロールしてあげて下さい。
そこに「怒る」は必要ありません。
今日も最後までお読みいただきまして有難うございました。