桜蔭ママの【将来医師になったら幸せになれる?】

こんにちは。桜蔭ママです。

中学受験は何の為にするのですか?と聞かれたら何と答えますか?

 

「中学受験は何の為にするのですか?」なんて改めて聞かれませんよね。

そうです、あまりに当たり前に決まっている答えだからです。

「希望の中学に入れたい!そして、良い大学に入って欲しい!良い仕事について欲しい!立派な大人になって欲しい!」

と期待するからですね。では、どうして 立派な大人になって欲しいのですか?

そう!親の本当の願いは

「幸せになって欲しいから!」

「子供がしあわせになれば私も幸せだから」ですよね。

 

でも、親が思っている幸せと10歳~12歳のお子さんが思う幸せはおそらく違うでしょう。

ご自分が12歳の頃どんな夢があったか思い出してみると分かると思いますよ。

 

*親は学歴が大事な事を知っているから良い学校を望みます。

*でも、12歳のお子さんは そんな風には考えません。

何故かと言うと
親が忘れてしまったかもしれない「夢」を持っているからです。

中学受験の頃「夢」も大きく膨らんでくる年齢ですよね。

その子によって 惹かれる事が違います。

恐竜が好きだったり、化学の実験が大好きだったり、歴史漫画が大好きだったり、電車が大好きだったり、

純粋に感じるままに将来の夢を語れるのは今だけなのかもしれません。

お料理が好きだったり、お洋服が好きだったり、動物が大好きだったり・・・・・・・・・・

面白い程にみ~んな違う事が好きなんです。

 

それって素晴らしい!と思うのです。誰にも教えられていないのに、ちゃんと興味を示すのですから。

「お子さんの幸せ」=「お子さんが好きな事が出来る人生」だと思いませんか?

もし、立派な職業についたとしても、お子さんが「幸せ」と思えなければ、その立派な職業には価値がないのです。

大人になった時、生き生きと仕事に出かけるお子さんを見たいですか?

立派な賢い大人になったけれど、いやいやながら仕事に出かけ、

辞めたい辞めたい!と言っているお子さんを見たいですか?

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娘がが中学受験をする時、同学年の男の子親の中には、

お子さんを「医学部」に入れたい人が沢山いました。

私はとても危険な発想だな~と心配でした。

というのは、「医師」という職業こそ慎重にならなければいけないと思っていたからなのです。
医師になるまでも、なってからも大変な事がたくさんあります。
「医師になりたい」と心から思わないと耐えられないのです。

私が大学生の時、医学部の友人が数人いました。

その中に、本当に人様の命を助けたいという希望をもって、自分の意思で医学部に入学した人は 生き生きとし、勉強も一生懸命でした。

しかし、親が医者であるから仕方なく・・・収入がいいから・・・親が望んでいるから・・・などという
夢も希望もなく入学した友人は あまり幸せそうでなく義務感しかなく、勉強もついていくのに大変そうでした。

命をあずかる医者になる人が、このような考え方で良いのだろうか?と心配になりました。

また、私が病院の薬剤部で働いている時、心から患者さんを治そうとしている医師もいれば、

何だか義務感で働いているだけの医師もいました。

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医学部には人体解剖があったり、大変な実験があったりします。

国家試験の勉強も膨大な量です。

そして、研修医の生活もそれはそれは 尋常ではない生活です。

医者の当直時間って知っていますか?朝から勤務して~次の日の夕方まで仕事し続けるのです。

ほぼちゃんとした温かい食事など出来ません。寝てません。それでも適格な判断を要求されるのです。

心身症になってしまう医師も多いです。

このような生活でも、

自分の意思でなったのだとしたら「夢に向かう幸せな生活」なのです。

何があろうが、苦労があろうが、頑張れるのです。

でも、医師になることが本当になりたかったことでないとしたら、「とっても不幸です」

こんなに辛い毎日に耐えられなくなります。

ですから、周りが「医学部にいけばいい医者になったら幸せになれる」などと薦めないで欲しいのです。

医者になるのなら、自分の意思でなって欲しいのです。

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娘が医学部に行きたいと行った時、もちろん、「自分の進みたい道を歩みなさい」と言いました。そして、厳しい道である事も説明しました。

もちろん!女性医師は女性の患者さんにとって有難い存在です。

女性医師ならではの心遣いが出来ます。

女性にしかわからない身体の事やメンタルな部分が理解出来ます。

 

でも心の中では心配がありました。おっとりしている娘です。

エンドレスで緊張感が続く仕事に耐えられるだろうか?

医師である弟にも相談しました。

でも、心配したところで、娘の人生です。

私が望んでいた通り、自分の道を決められるようになったのです。

心配はちょっと横に置いておき、黙って見守る事にしました。

ただ1つだけ臨んだことがありました。

「ただの女医さんにはならないでね。患者さんの身体だけではなく、心も治せる女医さんになってね」

と頼みました。

そして今 娘は、大変なことも多いけれど 患者さんの心に寄り添う親身な医者になりました。

患者さんに感謝された事を嬉しそうに話してくれます。

 

娘の話を聞くと、私が思っていた以上に医師の生活はハードです。

大変で、ある日突然出勤して来なくなる研修医もいます。

1人医師が減れば他の医師に負担がかかります。

やはり余程の意思がなければ、夢がなければ、自分の意志が強くなければ

やりこなせない職業である事は確かです。

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 中学受験、お子さんが自分で、「幸せになるための道」を見つける 第1歩ですね。

そして、将来だけでなく、「今」も幸せでなければいけないのです。

中学受験生の「今」のお子さんの幸せって何でしょうか?

それは親に褒めてもらうことなのです。

12歳のお子さん、実は合格不合格はあまり気にしていません。

もし気にしているとしたら、合格したら親が喜んでくれるな~

不合格だったら親が怒るな~悲しむな~

と言った気持ちから来るものです。

 

本当の素の気持ちは、

出来たら合格したいな~、より楽しい学校に行きたいな~、クラブに入って思いっきり楽しみたいな~

そんな感じなのです。でも、今日の幸せは、親に褒めてもらうこと、喜んでもらうこと、なのですよ!

その為に、それを楽しみに毎日がんばっているのです。

お子さんの将来の幸せの為にしようとしている「中学受験」

今日もお子さんが幸せな気持ちでいますように!

*ちなみに、娘は中学受験の塾通いがとても良い思い出になっています。*

 




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